シエラレオネの治安事情、在住日本人が危険な場所や注意点を解説

シエラレオネ

西アフリカにあるシエラレオネは世界の最貧国の一つと呼ばれ、
観光客はほとんどおらず、国際援助やビジネス目的で訪れる人が多いです。
Global Peace Indexによるとシエラレオネは世界で47番目に平和な国で、西アフリカでは一番治安が良い国です。今回はシエラレオネの治安について、夜の様子や注意すべきエリア、女性が気をつけたいポイントなど知っておきたい情報を紹介します。

シエラレオネの治安は良い?悪い?

シエラレオネは世界の極貧国の一つであり、内戦やエボラ出血熱などの影響で普通なら一度も行ってみたくない国の一つでしょう。実際まともな観光地はほぼありません。おもな都市はフリータウン、ケネマ、マケニ、ボーの4つの街のみで、その他の地方の町は町と言うか農村と言っていい規模です。隣接している国はギニアとリベリアで、現地住民は国境を使わずに国を行き来しています。

シエラレオネ全土は2024年4月現在、外務省から発表されている海外安全ホームページによると、すべての地域において渡航の危険度はレベル1と、治安は比較的安定している状態です。

首都であるフリータウンは治安がいい都市として知られていますが、インフラが整っていないので違う意味での、衛生面や疾病の危険などの危険が伴います。また、地区によって安全なエリアと注意すべき危険なエリアも存在します。観光客がほとんど来ないので、外国人=お金持ちと言う考えをほとんどの人が持っていて、外国人を狙ったぼったくりやたかりが起こっており、事前の安全対策が必要です。

今回はシエラレオネ、主に首都であるフリータウンの治安の悪い場所や夜の様子、注意すべきポイントなどを紹介します。

シエラレオネで犯罪の被害にあってしまった時の連絡先

シエラレオネで犯罪や事故に巻き込まれた場合の連絡先です。

1.最寄りの警察署

2.ガーナ日本大使館 (+233)30-2765060/1もしくは+233)24-4328173

シエラレオネのフリータウンで治安が悪いとされる要注意な区域・スポット

総人口860万人であるシエラレオネは主要な街以外はほぼ未開拓地です。外国人はフリータウン近辺が主な活動領域です。フリータウンは地元の人がたくさん住んでいるエリア、商業エリア、外国人やお金持ちが多いエリアなどのエリアがあります。また場所は関係なく、外国人を狙ったやからな警察が絡んできたり、ぼったくりや詐欺、窃盗が行われているため要注意です。

ここでは、フリータウンの中でも気をつけるべき危険なエリアを詳しく解説します。

キシーロード Kissy Road


Eastern Police Clock TowerからKissy Road Cemeteryあたりまでのエリアです。私自身夜にあの道を走ったことがないのですが、夜は絶対行くなと言われています。

昼間は現地人がたくさんいて、ごちゃごちゃした蚤の市みたいな町です。
スリには注意してくださいと言われています。
昼間歩いたことはありますけど、私はこのエリア好きですね。

Kushやジャンバと言った麻薬取引で危険エリア

正直、麻薬は国中に蔓延してまして、どこでも買えます。
道で出会う適当な人にKushやジャンバが買いたいと言えば教えてくれます。
どこでも買えるので、危険エリアというものがあってないようなものです。

シエラレオネ夜の治安:Lumley Beach Road

20時過ぎてからこの道使いたくないんです。
特に週末の夜とか、売春婦がうじゃうじゃいて、Kushとジャンバの売人とかも集まっており、
ビーチ沿いのバーが多いので酔っ払いも多いです。

ただ、この道は昼間はとても感じがいいので観光としては昼間お勧めします。

このほかのエリアでも基本的に日本人は肌の色で一瞬にして外国人とバレます。国全体に麻薬が蔓延し、夜になると酔っ払いも多く、泥棒も出没します。
ですので、基本的に夜間の不必要な外出はおすすめしません。

シエラレオネで観光客が被害にあいやすい犯罪は?

シエラレオネに観光に来る人って、コンテンツビジネスのネタのためか、世界の訪問した国数コレクションを増やしたい人くらいでしょうか?基本的には国際支援やビジネス目的がほとんどでしょう。

シエラレオネでは、ひったくりやぼったくりといった観光客が被害にあいやすい犯罪をはじめ、アフリカならではの被害にも気をつける必要があります。旅行へ行く前にあらかじめ巻き込まれやすい犯罪を知り、対策を練っておくと安心です。

ここでは、シエラレオネで観光客が被害にあいやすい犯罪を詳しくご紹介します。

汚職職員によるいいがかり

シエラレオネに到着してすぐの空港の税関でまずこの洗礼を受けます。ようこそシエラレオネ!!って感じですね。何も問題がないのに必死でこっちのミスを探してお金を要求する糸口を探そうとする彼らの努力は涙ものです。
さらに、荷物チェックのところでは、何も問題がないのに言いがかりをつけて税金がかかるとお金を要求されます。お金を払ってもレシートや領収書の類を一切こちらによこさず、ポケットにしまっています。

賄賂じゃないんです、彼らの権力を使った恐喝です。
対応策としては、入国税やと思って事前に10-50ドルくらい用意しておくことや、不法な要求には断固として屈しないと1時間だろうが戦うという心の準備をしておくことなどです。

ちなみに、向こうの要求額が高すぎると感じて、5ドルしか今もってないからこれで許して~~とディスカウント要求も可能です。本来払うべき必要がないお金です。表向きはチップと言うことでしょうが、とられる方から見たらそれは明らかに恐喝、どこの盗賊やねんと言う思いでいっぱいです。

スリ、ひったくり

フリータウンの中心部を現地人はタウンと呼びます。日本の地方として一番栄えている場所を「まち」と呼ぶのと同じ感覚ですね。
タウンが国で一番栄えています。人も多いのでスリ、ひったくり等にはご注意ください。人の少ないエリアでスリは窃盗の話は聞いたことがありませんが、ご注意ください。

サニーアバチャストリートあたりはものすごい人でごった返してます。
カバンを自分の前に持ってくるなど工夫してください。

ポダポダ、ケケなどローカルの交通手段を使用するときも気を付けましょう。

女性を狙った性犯罪

ほぼ聞かないですね。シエラレオネの男性は狙ったっ女性に直接言い寄る人が多いです。ただ、外国人と結婚して国を出て裕福な国へ移民した人は少なからずいます。ですので、宿泊している場所まで付きまとわれたら、宿泊場所のガードマン等に追い払ってもらうようお願いするのも有効です。

ただ、基本的に日中であれば女性一人でもうろうろできるほど治安が良いのがシエラレオネです。

タクシーや乗り物でのぼったくり

タクシーはシエラレオネでは基本的に相乗りです。運転手を含め5人くらい乗ります。目的地へ向かう途中で同じ方向に行きたい人をどんどん乗せていきます。

たまに、最初の一人として乗車するときに、誰も人を載せないで行くかと尋ねられます。
言語が分からずにYesとかいうと、通常の4-5倍の料金を要求されます。

各交通手段の運賃は運転手との価格交渉になりますが、
いくらですか?と尋ねると価格を知らないと思われて吹っ掛けられることがありますけど、
通常35円が70円になるくらいの日本人にとっては可愛らしいぼったくり要求なので、私個人としてはあまり気にしません。

クレジットカードのスキミング

シエラレオネでクレカほぼ使えません。
私は外貨両替手段としてクレカでATMからお金を引き出していますが、
この4年間不正利用被害は今のところゼロです。
自己責任でご使用お願いします。

シエラレオネで犯罪に会わないための防犯対策

ただでさえ厳しいシエラレオネ旅行で、トラブルや犯罪に巻き込まれてしまったらもう二度とシエラレオネ来たくないと思ってしまうでしょう。トラブルや被害に遭わないためにも、事前にどのような対策ができるのか知っておくことで、安心して旅行を楽しむことができます。

ここでは、シエラレオネで被害に遭わないための、防犯対策をご紹介します。

早朝・夜間等外が暗い時間は出歩かない

20時くらいから7時まで夜間の人通りは主要な場所以外かなり少なくなるシエラレオネです。特に人通りが少ない早朝や夜の時間帯は、犯罪に巻き込まれやすいので注意しましょう。比較的安全なエリアであっても、ひとりで外に出歩くことはあまりおすすめできません。もし夜間や早朝に外出する場合は、人通りが多い大通りを歩くようにしましょう。小さい路地は、夜になるとさらに人通りがまばらになるため、犯罪に巻き込まれやすいです。酔っ払いに絡まれたり、麻薬常習者への接触など危険があります。

またホテル周辺が治安が不安定なエリアである場合には、近距離での外出であっても早朝や夜間は出歩くのは危険です。人通りがある時間に外出をするか、目的地まではkekeやバイクタクシーを利用するなど、安全対策を徹底するようにしましょう。

シエラレオネは基本的に街灯がないので、夜間は本当に真っ暗になります。停電も多いので懐中電灯などは必須です。

交通手段に気を付ける

治安と言うか事故防止のためですけど、バイクタクシーは重大な事故につながる危険が高いです。
Kekeと呼ばれる三輪タクシーやポダポダと言う乗り合いバスや乗り合いタクシーを使うことをお勧めします。

こちらの運転免許はお金を払うだけでだれでも手に入ります。教習所に通う必要がありません。ですから、安全確認や危険予測ができない運転手が多く事故が絶えません。バイク事故は命にかかわることが多いのでお気を付けください。

財布を持たないという手段もあり

財布を持っている人が少ない国です。ポケットにダイレクトにお金を入れている人がほとんどです。
そんな中財布を持ち歩くと、私は金持ちですと言っているようなものです。
ただでさえ日本人の肌の色で目立ちますから、財布の出し入れにはお気を付けください。

中国人と間違えられる

何故かよくわからないのですけど、中国人への悪感情があります。
黄色人種はすべて中国人と言う見方を国民のほとんどの人が持っているので、
街を歩いていると、「チャイナ!ちんちょん!」とか声をかけられます。
また、中国人はちょっとお金を出せという仕草をするとすぐにお金を出すみたいで、
お金が欲しい警察や公務員が、ときに日本人でも中国人と思われて強く接せられることがあります。
英語力と交渉力があれば切り抜けられることが多いですけど、そういうのが得意でない人にはかなりのストレスとなることでしょう。覚悟の上シエラレオネにお越しください。

外務省海外安全ホームページのシエラレオネ情報

外務省海外安全ホームページのシエラレオネに関してはこちら

以前はツッコミどころがあったんですけど、最近は情報が刷新されたのか的確にシエラレオネの安全情報を発信されています。

武装強盗というか、現政府に対する不満を抱える野党側による政府関連施設の襲撃が2024年12月に発生し、外出禁止令が出ました。一般人は数日家にこもっておくだけで、特に問題はありませんでした。シエラレオネの外出禁止令はおもしろく、村から出なかったら外出してないという扱いになることが多いですので、外出禁止令中でも移動範囲はそこそこあり、買い物とかできたりします。ただ、幹線道路沿いは厳しいです。

(2)首都フリータウン以外の地域では交通、通信等の基礎インフラが整備されておらず、不測の事態が発生した際の退避や移動・連絡手段の確保が困難です。

まさにこれです。何か起こった時にネット不安定になる、電気止まるなど治安よりもインフラの非整備に関してフラストレーションがたまります。

次回外務省のこのページの更新があれば、汚職公務員による空港でほぼ確実に恐喝に会うことと、麻薬の蔓延に関しても注意を喚起してもらいたいですね。

治安情報をチェックしてシエラレオ旅行を楽しもう!

治安情報を発信しているのは外務省のみですけど、事前にきちんとチェックしてきましょう。

シエラレオネは、夜の外出や観光客を狙った犯罪に注意すれば、比較的治安が安定しています。ただし、海外にいるということを忘れずに、細心の注意をはらってすごすことが大切です。人通りが少ない路地、危険なエリアは避けると安心でしょう。

また犯罪に巻き込まれないために、身なりや貴重品の管理など、自分自身で予防対策をすることがポイントです。旅行の開放感でついつい気持ちが緩むことがあるかもしれませんが、日本とは文化や習慣も違う異国に来ているということを、常に意識して旅行をたのしむようにしてください。

※治安は地域によっては短期間で変動する場合もあるため、渡航の際には必ず最新情報をお調べください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました