アリペイ(支付宝)を頻繁に利用します。仕事上必須のツールですので。とりわけスタッフの給料振り込みに使っていますので、これが使えないとかなり厳しい状況になります。
色々なルートで人民元を確保するのですが、足らないなという時にとうとうチャージ代行に手を出してしまいました。その経過とメリットデメリットなどをお伝えします。
アリペイは日本のクレカからチャージ可能ですが使えない理由
基本的にアリペイは中国国内銀行口座を持つ人のみが開設できるのですが、2019年ツアーパスなる機能が追加されました。それによって日本のクレカでもチャージして使用できると言う話が大きく広がりました。
しかし!!
これは条件付きなんです。無条件の解放ではありません。条件は以下の通りです。
・使用できるのは中国国内のみ(香港マカオ除く)
・オフライン決済のみ使用可能
・タオバオで買い物には使用できない
・中国版支付宝にツアーパスの機能はない
・最大2000元までしかチャージできない
・チャージして90日で自動的に失効し、返金される
結論
ビジネスでの使用には耐えれない!!
なんせ名前がツアーパスで旅行者のための機能ですからね。
毎月うん千元やうん万元とかいう取引額ならほぼほぼ無理です。
ただここで話している内容はビジネス上のことで、ツアーパスは旅行者にとっては非常に使える機能でしょう。
海外からアリペイに振り込む方法
今回は少額で500元を早急に中国人スタッフに振り込みたい。でも人民元手持ちはない。そんな場合振り込む方法は二つしかないかなと思います。
1. 友人もしくは取引先企業にお願いして振り込んでもらう
2. 振込代行業者を使用する
友人もしくは取引先企業にアリペイ振込依頼
中国に住んでいた時はこの手の依頼を何度か受けていました。また、前の会社では取引先から急に特定の中国プラットフォームに振り込んで欲しいという依頼があり、中国に住むものとしてのアドバンテージですね。即処理したこともあります。
ただ、友人や取引先企業が中国にいる場合にできる技です。
メリット
・信頼関係の中での取引なのでレートがいい。
デメリット
・そもそもコネがないとできない
・処理スピードが遅いことが多い
アリペイチャージ代行業者を利用する
ネット上で探すとたくさん出てきます。日本語で検索するときちんとしたプラットフォームはあまりないです。個人や片手間でやっている方がごく少数おられるようです。
アリペイのチャージを日本から行う場合は二つのことが関係しています。
1. 日本円から中国元への両替
2. 両替された中国元を所定口座に振り込む
いくつかのサイトを見ると、手数料○○円で日本円と同等の中国元を振り込みますと書いてありますけど、そこで突っ込みたいです。
両替レートはどのレートを基準にしていますか???
両替レートと言ってもvisa、master、JCB、中国銀行。どれも違います。その基準となるレートを明示していないとひどい金額になる場合があります。
その日の両替レートを基準に振り込みます!!という言葉に騙されてはいけません。
その日一番お客さんに分の悪い両替レートでやられても、その日の両替レートに嘘はないんですよね。
アリペイチャージ代行業者を選ぶときの注意点
・どのレートを基準にしているかをチェック(その日の外貨為替レートとも比較)
・チャージ手数料はいくらかをチェック
・入金からチャージまでのスピードをチェック
上記をチェックしてもうまくいかない場合もあるとは思います。ご利用は自己責任でお願いします。
アリペイ送金代行としてトランスファーワイズを使用してみた
国際送金をなんとか安くできないかと探して探して探しまくった挙句に到達したのがトランスファーワイズ。別の国向けの国際送金で探していたんですが仕様を確認していたら中国向け送金OKとありました。
トランスファーワイズの中国送金仕様
以下トランスファーワイズの中国送金仕様です。
・UnionPay カード(銀聯カード)、またはAlipay IDをお持ちの個人の受取人へのみ送金が可能
・受取人のフルネーム(英語のみ)と、16‐19 桁の UnionPay(銀聯カード)番号、または Alipay IDが必要
・1回あたり 31,000 中国・元(CNY)まで送金
・1日あたり最大10,000 USD(もしくは中国・元(CNY)で同等の金額)が送金可能
・年間あたり最大50,000 USD(もしくは中国・元(CNY)で同等の金額)が送金可能
・TransferWiseで入金確認、また、両替完了後、通常同日で受取人の銀行に送金が完了します。両替に最大2営業日程度かかる場合あり。
・国際送金には送金者のマイナンバー提示が必須。
この仕様見てもかなり使える。サイトのヘルプには書いていなかったのですが、最低送金金額が126,000円~となっていました。(2020年4月)そして、実際に使ってみました。
トランスファーワイズでアリペイにチャージしてみた
登録の仕方とかここでは一切解説しません。日本語サイトがあるので問題ないでしょう。
4/22付で126,000円と言う最低金額を送金してみました。
手数料1,966円
着金予定金額8183.55RMB
4/23 受取人のアリペイアカウントに送金のお知らせが行きました。
受取人が了承すると実際の送金処理が始まります。
4/23中国時間21:07
8183.55元着金完了
126,000円送金で8183.55元だと、レートは1元15.39円。
4/22のヤフーファイナンスの終値が15.208030
アリペイチャージ代行業者をまとめてみました
冒頭に書いたんですが、2020/2/1 どうしても早急に中国スタッフに500元振り込む必要がありました。
そこで、検索したワードが「支付宝海外充值」。
結果的にはトランスファーワイズを使用しましたが、その他の代行業者をまとめてみました。
上位サイトとリスティングサイトをチェックしてみました。そして価格が一番安そうなところをチョイス。表示価格と決済価格が違うことがよくあるので、このあたりは感覚ですかね。
アリペイチャージ代行価格比較
2020/2/1のレートは以下の通り
500RMB=72.08USD
ka-cn.com
500RMB=88.29USD
158card.com
500RMB=82.18USD
duogamecard.com
500RMB=78.39USD
speed4card.com
500RMB=78.89USD
国游网でアリペイチャージしてみた
数字的にはここが安かったので、チャージしてみることにした。
パパっとアカウント登録して、チャージというか振り込んでもらいたいスタッフのアカウントを入力します。
paypalで支払えるので、そこを希望。ただ、決済金額が80.71USDになっている。why???
手数料が5.81USD取られとる~~
このサイトの結果は独自のレート+7.75%ほどの手数料ですね。
中国のスタッフには着金したら教えてと言ってはいますけど、常に見ているわけではないから正確なスピードはよくわかりません。
次の日結果を見てみると、エラーが出ていて送金できていない。これは詐欺られたかとサポセンにチャットで連絡してみたら、取り扱いできないから返金すると言うことで全額返金してもらいました。
つまりはこのサービス使えませんでした。
セディナカードの海外キャッシングと比較
セディナカードのマスターカードで海外キャッシングにて両替をしていました。
計算方法は今回はざっくりと4/22のマスターカード基準レートとセディナカードの手数料0.3%で計算してみます。
8324.58元となり、トランスファーワイズとの差額は141.03元です。
楽天銀行の海外送金と比較してみた
中国元に送金は1750円の手数料がかかります。
過去のレートは見れないようなので、5/1のレート換算でいきます。8000元を送ると言う例で計算します。
楽天銀行で送金した場合は127,190円
トランスファーワイズで送金の場合は124,872円
トランスファーワイズのほうが少しお得です。
アリペイチャージ代行の終わりに
自分が中国に住んでいたことを考えると、チャージ代行は高いですね。
1000元両替すればだいたい17485.27円という計算。(2020/2/1計算)
以前の1元18円計算の時から考えると安いですね。ということで物は見ようです。
結果としては現行はトランスファーワイズで送金する方法が年間50000ドル以下の送金だと安定しているかなと思います。
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